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独立店・中華そばつぼみ ご挨拶

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杉田公司 プロフィール

杉田公司

ラーメン一心
杉田 公司すぎた まさし

生年月日等
1985 8月 31日 (A型)
好きなこと
・スポーツ(ビーチボールバレー)
・旅行
・料理
好きなもの
乳製品(練乳、のむヨーグルト)
座右の銘
型をもって型にこだわらず
最終学歴
玉川大学 教育学部教育学科

 ラーメン一心の杉田公司です。僕のことを知っていただきたいので、過去から現在までのこと、そして将来考えていることなどをお話しします。

 僕は高校卒業後、住込みで飲食店に勤務しながら調理師免許を取得し、日本料理店に就職しました。どんな仕事でも1年目は大変といいますが・・・本当に大変でした。(笑)朝早くから夜遅くまで1日中掃除や洗い物。休み時間は食事を含めて45分。給料も少なく、家賃や携帯代などを支払うと残りわずか。定休日は店に内緒でサッカースクールのアルバイト・・・という生活を送っていました。料理を作ることが好きで調理師になろうと思ったのに・・・と悩む日々が続きました。

調理師から小学校教員へ

 それでもなんとか3年が経ち、いろんな仕込みや料理を任せられるようになり、仕事も楽しくなってきたのですが・・・別の悩みが出てきました。それは、「子どもたちの成長を見ることが楽しくてしょうがない」ということです。最初は生活費の足しにするためにやっていたサッカースクールのアルバイトでしたが、自分が担当した子どもたちが楽しそうにサッカーをしている姿や、人間的・精神的に成長していく姿を見ることに大きな喜びを感じるようになりました。気が付くと本業よりも夢中になり、夜寝ないでも練習メニューや子どもたちへの声掛けなどを考えるようになっていました。そして・・・
 「人はやっぱり幸せになるために生まれてきたんだろうな・・・」
 「人が幸せになるのに必要なのは愛情やよりよい教育なんだろうな・・・」
 「人間や教育について勉強したい!」
 「小学校の先生になりたい!」
 ・・・という気持ちが膨らみ、抑えきれなくなりました。大学に入る学力がないこと、学費を支払う経済力がないこと・・・などなど、障害はたくさんありましたがチャレンジするなら今だ!と勝手に思い込み、見切り発車ぎみにスタートしました。

これまでの人生で最大の挫折

 大学に入学するために、また卒業するために、必死に勉強して、必死に働きました。今になるとあのエネルギーはどこから湧いてきていたのだろう?と不思議になるくらいです。それと・・・勉強をしてこなかったことや貯金をしてこなかったことをどれだけ後悔したことか・・・(涙)
 それでも・・・なんとか無事卒業!! 小学校教諭第一種免許取得!! 本当によく頑張った!!某マラソン選手のように「初めて自分で自分を褒めたい」と思いました。
よっしゃーッ!いよいよ小学校の先生に!・・・しかし、そううまくはいきませんでした。

「教員採用試験」という大きな壁が私の前に立ちはだかったのです。私は教員採用試験になかなか合格することができず数年間非常勤講師として小学校に勤務していました。講師といっても仕事内容は正規の教員と変わりません。これまで勉強しながら仕事をするという生活は経験してきましたが・・・小学校の先生の仕事は訳が違いました。
 このまま何年もずるずる行くのはダメだ!どこかで区切りを付けないと・・・。自分を追い込んで本気になるために、「30歳までに正規教員になれなかったら別の道に行く!」と覚悟を決めました。
 試験に向けた半年間は一切仕事をせず、食事の時間が面倒と感じるくらい勉強していました。そして・・・「自分はなぜ教員になりたいのか」「教員としてどんなことをしたいのか」・・・など自分と一生懸命向き合いました。
「やるだけのことはやってきた」という自信からか試験を受けることが楽しみでした。試験当日は自分の力を出し切れました。手ごたえあり!1次試験の結果は・・・「合格」
 そして、2次試験・・・。手ごたえあり!結果は・・・うそッ??「不合格」・・・
 不思議と「あのときもっとこうすれば・・・」など後悔の気持ちはありませんでした。どちらかというと、来年も今年のモチベーションで試験に挑める気がしない・・・いわゆる燃え尽き症候群でした。「自分の人間性に問題があったのか?」「自分は教員に向いていないのか?」・・・眠れない日々が続きました。
 仕事もしておらず貯金を切り崩す生活が続き、精神的に病んでいきました。「とりあえず働かなければ・・・」とハローワークに行き就職先を探しました。いろいろな企業に履歴書を送りましたが、「経験優先」「即戦力がほしい」という理由でことごとく断られました。「これからどうしようか・・・?」人生最大の挫折を経験しました。

ラーメン一心 中村剛志との出会い

 しばらく悩んでいましたが、ある時、「雇ってもらえないなら自分で起業しよう」と開き直りました。(笑)
 「しかし、起業といっても何をしようか?」
 「新しい分野に飛び込むのは時間がかかり過ぎる」
 「生活できないのでは困るが、自分のやりたいことをやらなくてはやる意味がない」・・・私は、「自分にできることとやりたいことのバランスで決めよう」と考えました。すぐに、浮かんだのが飲食店でした。「じゃあ、どのジャンルにしようか・・・?」
 そう悩んでいるときに、偶然面白いラーメン学校の存在を知りました。とりあえず資料請求してみると、一緒に無料セミナーの案内が届きました。「時間もあるし試しに行ってみようかな・・・」そんな何気ない気持ちで愛知県へ。

 セミナーは、開業資金の準備の仕方や製麺実習・試食、店主としての心構えなど、思っていたよりも魅力的な講義でした。つい夢中になり、興味のあることや疑問に思ったことを図々しいくらいに質問しました。
 すると、講義終了後僕の様子を見ていたあるセミナー講師が・・・
講師「君、修行先決まっているの?」
講師「もし決まってないなら紹介してあげようか?」
講師「富山県だったよね?・・・富山県だったら・・・一心だな!」
講師「あこのマスターいい人だよ!たぶん何でも教えてくれるよ!」
講師「すぐ電話してあげるよ」・・・
講師「明日面接でも大丈夫?」・・・
「あッ・・・はい・・・」
講師「じゃあ15時に面接になったから!」・・・
「???・・・はい・・・」

すごいスピードで進んでいったけど大丈夫なのだろうか・・・?不安になりました。

 帰宅後、富山県のラーメン本の巻頭に一心が載っていたことを思い出し、見てみると・・・ラーメンづくりに対する店主のこだわりと写真が数ページにわたって記載されていました。・・・印象としては「妥協を許さない!」「いかにも職人!!」・・・自分の性格を考えると・・・一心の店主と馬が合うかな?・・・さらに不安になりました。(汗)

 面接当日。約束の時間より少し早く到着。時間まで心を落ち着かせようとしていると・・・
「やぁどうも!杉田さんですか?」・・・「???」・・・初対面はフライングぎみに・・・
それよりも・・・

「あれッ??イメージしていた声と全然違う。人当たりの良い、柔らかい雰囲気の人だ」・・・

 修行先はもう少し慎重に選んだ方がいいのかな?・・・と悩みましたが、面接時に、店主の話を聞き、生き方や考え方に共感する部分がたくさんあったので一心でお世話になることを決めました。

一心での学び

 身に付けたいことは山ほどあるけれど、とりあえず、「一心に必要とされるようになろう!」という目標を掲げ、修行がスタートしました。
最初は、お客様のお出迎えとオーダー取り。それができるようになると配膳。次は仕込み、次は麺場。次は発注。次は製麺・・・というように出来ること、任されることがどんどん増えていきました。自身の成長を実感しながら過ごしている日々はとても充実していました。
しかし、ある程度のところまで出来るようになると、成長が止まってしまったように感じ、焦っているような、物足りないような・・・複雑な気持ちで勤務する日々が続きました。
 そんな時ある転機が訪れました。2号店である丸の内店へ配属になったのです。今だから言えますが、丸の内店の最初の印象は「来店人数が少な過ぎる」「作業効率が悪すぎる」でした。この店に勤務して得られることはあるのだろうか?・・・本当に疑問でした。
 店主と力を合わせ、店内の掃除から始まり、器具などの配置転換、メニュー表の構成・・・
などなど、ありとあらゆる部分を改善していきました。また、新メニューの開発やビラ配りや、常連さんに向けたサービスなど地道な取り組みをコツコツ続けて行きました。
 そして数か月後・・・その効果が徐々に表れ始めたのか、丸の内店が息を吹き返しました。僕にとって、この丸の内店での経験は、大きな達成感を与えてくれたと同時に、自分自身の大きな財産になったと思います。行列の絶えない有名店では経験できない本当に貴重な経験を・・・。

自分がやりたいこと

 当初、ラーメン店の開業にあたり身に付けたいことは、麺場として注文をさばく力やスープ、タレ、具材の作り方、接客、経営面の知識・・・などスキル(技術)的なことばかりでした。しかし、一心の店主は私に、「大切なのはスキルよりマインド!」と言います。マインド(精神)・・・その真意は分かりません。いろんな捉え方や解釈があります。現段階では、「何のためにラーメン店を開くのか」「どんなことがしたいのか」・・・という自身の「根本」や「核」になる部分をしっかり整理すること、そして、「成功するまで諦めない」という強い意志・覚悟を持つことだと考えています。しっかりした土台を作り、一生懸命スキルや知識を養っていくことが一心での修業期間にやりたいことです。  最後に、調理師になろうとした理由、そして、教員を目指した理由を考えると共通することがありました。それは、「自分も含め、みんなで幸せになりたい」ということです。おいしいものを食べて、大切な人に愛情をいっぱい注いで、みんなが笑顔になって・・・などなど「素敵な時間をみんなで共有すること」それが僕の一番やりたいことです。  何年後になるかまだ分かりませんが、一心で学んでいることを自分なりに理解、そしてアレンジして自身のラーメン店で表現、実行しようと考えています!

2017年1月   化学調味料無添加 ラーメン一心    杉田公司

中華そば つぼみ 杉田公司 プロフィール

杉田公司

杉田 公司すぎた まさし

生年月日等
1985 8月 31日 (A型)
好きなこと
・スポーツ(ビーチボールバレー)
・旅行
・料理
座右の銘
型をもって型にこだわらず
最終学歴
玉川大学 教育学部教育学科

自分がやりたいこと

 当初、ラーメン店の開業にあたり身に付けたいことは、「注文をさばく力」や「スープ、タレ、麺、具材の作り方」「接客」「経営面の知識」・・・などスキル(技術)的なことでした。しかし、一心の店主は私に、「大切なのはスキルよりマインド!」と言います。マインド(精神)・・・その真意はまだ分かりません。「何のためにラーメン店を開くのか」「どんなことがしたいのか」・・・という自身の「根本」や「核」になる部分をしっかり整理すること、そして、「成功するまで諦めない」という強い意志・覚悟を持つことだと今は考えています。しっかりした土台を作り、一生懸命スキルや知識を養っていくことが一心での修業期間にやりたいことです。
最後に、調理師になろうとした理由、そして、教員を目指した理由を考えると共通することがありました。それは、「自分も含め、みんなで幸せになりたい」ということです。おいしいものを食べて・・・大切な人に愛情をいっぱい注いで・・・みんなが笑顔になって・・・などなど「愛のある時間をみんなで共有すること」それが僕の一番やりたいことです。
 何年後になるかまだ分かりませんが、一心で学んでいることを自分なりに理解、そしてアレンジして自身のラーメン店で表現、実行しようと考えています!

2017年1月   化学調味料無添加 ラーメン一心    杉田公司

・・・あれから3年

 希望、不安・・・いろんな思いを胸に、2018年7月20日「中華そば つぼみ」を開業しました。自由さを楽しみながら、日々感謝しながら、迷いながら、苦しみながら、富山で一番臨時休業の多い店だと言われながら・・・気が付くと3年・・・。
「店主は自由が認められる反面、大きな責任が伴ってくる」これは身を持って感じてきたことです。「店主としてどうあるべきか」「店主としてどうありたいか」・・・店を長く続けていくために、大切なものを守っていくために・・・この3年間の自分はどうだったかな・・・と振り返っています。

続けてきたこと

 「やるからには絶対に成功させる!」そのためには何が必要か・・・。どう行動するべきか・・・。「成功=成功者」ではないと思いながらも、まずは成功者の真似をすることにしました。
 何かを継続してやり続けたという経験がなかった私は、考え方や意識を変えるための行動の一つとして、また、願掛けを兼ねて、営業前に必ず「トイレ掃除」をやってきました。
 恥ずかしい話ですが、じつはトイレ掃除をしている時、ほぼ毎日胃が痛くなります。「お客様の期待に応えたい」、「良い営業して喜んでもらいたい!」そんな格好つけたがりの気持ちが勝手にプレッシャーとなり胃痛を起こさせているのだろうと思います。(笑)でも真面目な気持ちもしっかりあって、「昨日までやってきたことが今日に。今日やったことが明日に・・・だから今日も一生懸命誠実に。」この言葉を自分に言い聞かせて毎日お客様の前に立っています。
 何気ない気持ちで始めたトイレ掃除でしたが、やり続けていると、心の面で変化があったのか、それとも「トイレの神様」が運気を上げてくださったのか(笑)分かりませんが、お客様がたくさん来てくださるようになったり、人との縁・繋がりに恵まれるようになったり・・・と良いことがたくさん起こってきました。
 師匠の「大切なのはスキルよりマインド!」3年前のあの日よりも、その言葉の真意の理解に近づいたような気がします・・・。

「つぼみ」

 開業してもうすぐ3年。店を続けることが出来ているという点では第一段階クリアです。
しかし、今提供している商品をアップデートしてより良い商品を作っていく、今一緒に働いてくれている従業員さんがもっと気持ちよく働ける環境を作っていく・・・などクリアしていかなければならないことがまだたくさんあります。自分がやっていることに納得できるようになることが本当の意味での成功に繋がるのではないかと思っています。
 最後に、店名の「つぼみ」には私の強い想いが込められています。「つぼみ」は花が咲く前の未熟な状態である一方、花開く前の希望に満ちた状態でもあります。「この店を続けてきて良かった」「この仕事を続けてきて良かった」・・・そう思える日が私にとっての花開くときです。その日に向けて、「希望」「謙虚さ」を持ち続け、日々精進していきたいと思っています。

2021年4月   中華そば つぼみ    杉田公司